どうする 手賀沼のナガエツルノゲイトウ -勢いを増して繁茂中!-
■独立行政法人水資源機構からナガエツルノゲイトウ除去についての説明
排水運転時の廃棄物処理は1回の出水でナガエだけで18t(水切り後焼却場へ搬入時の重量)、テニスコート1面いっぱいの量になったことがあった、除去処理費用は何百万円/1回になる。
■県河川環境課の説明
・現在ナガエは印旛沼流域全域に入り込んでおり、完全排除はかなり困難になっている。印旛沼水循環健全化会議では、ターゲットを絞り、桑納川で協働駆除作戦を実施している。
・目標は
①大和田機場の治水リスクの軽減(八千代市内で洪水被害が発生している)
②効果的な管理方法の確立
③地域協働による持続可能な管理体制の構築(河川管理者だけでは限界があるので、農業関係、水資源機構、市民団体等と協働)
■印旛沼での市民の取り組み
印旛沼水循環健全化会議
・参加団体の「環境パートナーシップちば」は、行政も市民も企業も同等の立場で手をつなごうがモットーで、千葉市や八千代市を誘ってナガエ駆除にいっしょに参加してもらっている。
・ナガエで覆いつくされている西沼の西調低地排水路では、印旛沼土地改良区が主催で毎年1回駆除作業を行っている。今年は180人くらいが参加。農業関係者のNPO(NPO美しい田園21関東支部)は農政局や農水省のOBも多数で、人集めやユンボなどを調達している。
・東邦大学で水草など植物の専門家の先生方が、ナガエの性質に基づいたアドバイスや最先端の情報を与えてくれる。
・千葉大学環境リモートセンシング研究センターが、ドローンで見てすぐにマップに落としてくれている。橋の欄干に定点観察のカメラを設置して、大和田機場に流れてくるナガエの島がどこの川から流れてくるのか、定点カメラの解析を千葉大学でやってくれている。