手賀沼では、ハス群落が沼岸のヒメガマ・マコモを駆逐しながら拡大の一途をたどっていましたが、2020年には大きく減衰し、沼岸のヨシ群落の隙間に株が複数残るだけに消滅しています。また、ヒメガマやマコモも衰退しており、それらの原因は、現時点では特定できていません。 今、手賀沼で何が起こっているのか。美手連では、状況を把握するために、船上より分布調査などを実施しています。
ハス・ヒメガマ 船上調査 2020.6.30
手賀沼ハス群落の変化 2009年~2020年2020.6.30
2019年9月24日 手賀沼のハス分布縮小検証活動(蓮見桟道付近)
ロボット船によるハス刈り取り実験報告 2018.6.14
2018年6月14日 ハス刈りロボットボートによる手賀沼ハス刈り取り実験
2016年7月1日・9月14日 手賀沼のハス抑制実験の検証
2014年報告 ハス繁茂域の拡大と繁茂域抑制を目指した取り組み
2013年報告 ハスの勢力を弱めるための実験
美手連ハス群落拡大抑制に向けての取り組み、林紀男「ハスの拡大について」
手賀沼流域フォーラムでは2013年3月「生き物調査報告会」を開催し、林紀男さん(千葉県立中央博物館) から手賀沼のハス群落の現状について教えていただき、その後の刈り取り実験の指導と効果検証をお願いしました。
手賀沼のハス繁茂域は、2014年時点で水深1.6mの場所にも到達している。また、2010年以降毎年、柏市岩井新田地区の対岸である我孫子市高野山新田地区にも複数のハス活着地点が確認されている。
2014年6月9日、手賀沼を愛する市民の連合会は、ハス繁茂域を抑制するための試験刈り取りを実施した。ハス群落先端部の「深い実験区」(水深1.4m) と群落東端部の「浅い実験区」(水深0.9m) の2ヶ所で、「刈り取りした実験区」と「対照区」それぞれ10m2で比較することとした。 ハスは、切断面を粘質物で塞ぐ機能、切断面を水面上に再浮上させる機能などにより通気能を保持する仕組みが備わっている。ハス根茎への通気不全で窒息させ繁茂抑制する取り組みの効果検証は、次年度以降も継続することが必要である。