2017年6月10日(土)
2017年6月10日(土)、美しい手賀沼を愛する市民の連合会(通称、美手連)は新しくなった手賀沼親水広場水の館(千葉県我孫子市)3階研修室において2017年度(平成29年度)の総会を開催しました。当日は21団体から12団体(16名)が参加し、千葉県、柏市、我孫子市から4名の来賓にもご出席いただきました。
また、総会後には記念講演会として我孫子の文化を守る会のお二人を講師に「手賀沼の桜~その現状と未来~」「我孫子駅に降り立った文士たち」を開催し、総会参加者、講師を含む47名が参加しました。 合わせて、研修室前の市民活動スペースにて「ナガエツルノゲイトウは手賀沼の緊急課題です!」と題してナガエツルノゲイトウの現状を訴えるパネル展示を行いました。
総会の部では5つの議案について審議が行われ、すべての議案が承認されました。
議案は以下の通りです。
●第1号議案 平成28年度事業報告
●第2号議案 平成28年度決算及び監査報告
●第3号議案 平成29年度事業計画
●第4号議案 平成29年度予算
●第5号議案 会員団体の退会 (2団体が会の解散等により退会)
また、5団体の理事の交代についてお知らせがありました。
会員団体である「我孫子の文化を守る会」のお二人に、豊富な知見に基づいた手賀沼に関わる興味深いお話をしていただきました。
①「手賀沼の現状と桜~その現状と未来」 講師 村上智雅子さん
手賀沼湖畔に住んで約40年、日々手賀沼と桜を見つめてきた講師は、桜への恩返しというつもりで桜の紹介を行っているという。今回は、ふれあい道路から五本松下広場までの7.3kmを撮りためた写真映像を使いながら、紹介した。総数883本。市制15周年に植えられた染井吉野をはじめ,八重桜、御衣黄、御車返し、梅護寺数珠掛桜、陽光、思川など種類も豊富である。それぞれの桜の位置を示す地図も配布された。参加者は、来春の桜をより一層堪能できるかもしれない。我孫子市は千本桜を目指しているが、達成は間近と思われる。
②「我孫子駅に降り立った文士たち」 講師 越岡 禮子さん
講師は、長年、史跡ガイドや執筆活動をしてきたが、今回は我孫子を訪ねた白樺派以外の文士たちを紹介した。我孫子来訪が代表作に繋がっている大町桂月、長谷川伸ら6名である。大町桂月は「東京旅行記」の中で手賀沼、子の神を回り、現在の桃山公園からの眺めを“風致大いに勝り”と記してある。長谷川伸の戯曲「一本刀土俵入り」は、映画にもなった。柴崎村、船戸、布施など親しんでいる地名が出てくる。都心から近く風光明媚だった手賀沼に大勢の文士達がやってきたのだった。