ハス群落は年々拡大し続けています。 多様な生き物を育むマコモやヒメガマの群落を侵略し、浮泥を沈着させて浅沼化を促進します。 2013年からハス群落の拡大抑制に向けた刈り取り実験を中央博物館主任上席研究員林紀男さんと協働で行っています。
2017年2月9日 千葉県生物学会 会員研究発表会登壇 2016年7月1日・9月14日 手賀沼のハス抑制実験の検証手賀沼流域フォーラムでは2013年3月「生き物調査報告会」を開催し、林紀男さん(千葉県立中央博物館) から手賀沼のハス群落の現状について教えていただき、その後の刈り取り実験の指導と効果検証をお願いしました。
手賀沼のハス繁茂域は、2014年時点で水深1.6mの場所にも到達している。また、2010年以降毎年、柏市岩井新田地区の対岸である我孫子市高野山新田地区にも複数のハス活着地点が確認されている。
2014年6月9日、手賀沼を愛する市民の連合会は、ハス繁茂域を抑制するための試験刈り取りを実施した。ハス群落先端部の「深い実験区」(水深1.4m) と群落東端部の「浅い実験区」(水深0.9m) の2ヶ所で、「刈り取りした実験区」と「対照区」それぞれ10m2で比較することとした。 ハスは、切断面を粘質物で塞ぐ機能、切断面を水面上に再浮上させる機能などにより通気能を保持する仕組みが備わっている。ハス根茎への通気不全で窒息させ繁茂抑制する取り組みの効果検証は、次年度以降も継続することが必要である。