手賀沼は、2000年に利根川の水が導入され水質が改善しましたが、その後少しずつ悪化し印旛沼に次ぐ全国ワースト2位に陥る年もありました。渡り鳥の飛来数は全国的には増えていますが、手賀沼では激減の一途を辿っています。ハス群落は拡大し続け、特定外来生物が繁殖しています。 かつての「美しい手賀沼」の生き物たちは、今どうなっているのか。加盟団体とともに情報収集・調査・研究をしています。
手賀沼流域フォーラムの調査事業と連動し、2013年3月手賀沼流域フォーラムの「生き物調査報告会」で発表し意見交換しました。
美手連ハス群落拡大抑制に向けての取り組み、林紀男「ハスの拡大について」
手賀沼にマシジミとガシャモクを復活させる会「オオカワヂシャ・ナガエツルノゲイトウ調査」
手賀沼水生生物研究会「魚類・貝類調査」
2013年からハス群落の拡大抑制に向けた刈り取り実験を中央博物館主任上席研究員林紀男さんと協働で行っています。
特定外来生物ナガエツルノゲイトウ生息調査・駆除実験
2013年は、手賀沼上流部でナガエツルノゲイトウ群落の爆発的な拡大があり、10月には小池ボートの桟橋に大きな群落が流れ着き、船が出せなくなるという被害が発生しました。 遮光シートで覆うことで駆除できるとの情報を得て、2014年3月遮光シートによる駆除実験を開始しました。これは、千葉県河川海岸アダプトプログラムに申請し、柏土木事務所と協働で実施しました。
ナガエツルノゲイトウ関連情報
困った!困った!ナガエツルノゲイトウ
特定外来生物オオカワヂシャ生息調査
大津川流域では、中流辺りで本流と合流する水路の上流で大繁茂していることが確認されました。また、大量の種子を生産するため、手賀沼岸でも生息しています。
継続調査を実施し、手賀沼流域フォーラム企画で実施している「漁師さんの獲物をみせてもらう」企画結果とも合わせて魚類相の変化を記録していきます。